親に愛されなかったと感じる人が、無意識に自分を責めてしまう理由

心が軽くなる心理学

何かあるたびに、ふと心に浮かぶ言葉。
「また、私が悪かったのかな……」

頭では「そんなことない」と分かっているのに、気づけば自分を責めてしまう。
もしあなたにも思い当たるところがあるなら、まず知っておいてほしいことがあります。

それは、自分を責めてしまうのは性格の問題ではないということです。

そこには、これまでの人間関係、特に「親との関係」が深く影響していることが少なくありません。


自己肯定感が低くなりやすい本当の理由

親に愛されなかったと感じる人に多く見られる特徴のひとつが、自己肯定感の低さです。

ここで言う自己肯定感とは、「自信がある・ない」という話ではありません。
多くの場合、「存在の価値」と「成果」を結びつけてしまっている状態を指します。

たとえば、子どもの頃にこんな体験が重なっていなかったでしょうか。

  • 頑張ったときだけ褒められた
  • 親の期待に応えたときだけ安心できた
  • 気持ちを受け止めてもらえなかった

こうした環境で育つと、子どもは少しずつ学びます。

「何かをしないと、大切にされない」
「このままの私は、愛されないのかもしれない」

親が意図的だったかどうかは、ここでは重要ではありません。
「愛されている実感を持てなかった」という体験そのものが、心に影響を残します。

その結果、大人になってからも、
成果を出しても満たされず、褒められても素直に受け取れず、
何かあるたびに自分を責めてしまうのです。


小さな回復のヒント①:存在にOKを出す練習

ここで、今日からできるとても小さな練習をひとつ紹介します。

夜、布団の中で心の中でこうつぶやいてみてください。

「今日の私は、存在していただけでOK」

信じられなくても構いません。
気持ちが動かなくても、何も感じなくても大丈夫です。

これは、自分を好きになるための言葉ではありません。
自分を許すための言葉でもありません。
ただ、「存在にOKを出す感覚に慣れるための言葉」です。

公園で遊ぶ子どもを見て、
「この子、いてくれるだけでいいな」と感じることはありませんか。

子どもは、役に立っているから価値があるわけでも、
ちゃんとしているから認められているわけでもありません。

存在しているだけで、もう十分。
実はそれは、あなたにもそのまま当てはまります。

自己肯定感は、感情ではなく習慣として静かに育つものです。
だからこそ、まずは言葉に触れるところから始めてみてください。


人の顔色を気にしすぎてしまう理由

もうひとつ、親に愛されなかったと感じる人に多い特徴があります。
それが、人の顔色を過剰に気にしてしまうことです。

相手の声のトーン、表情、沈黙。
それらにとても敏感になるのも、あなたが弱いからではありません。

子どもの頃、安心できるかどうかが親の機嫌次第だった場合、
子どもは無意識に「空気を読む力」を身につけます。

それは、愛を失わないための生きる知恵でした。


小さな回復のヒント②:「3秒、止まる」

ここで大切なのは、いきなり「自分軸を持とう」としないことです。

おすすめなのは、何か言われたときに3秒だけ止まること。

すぐに答えを返さず、心の中でこう聞いてみてください。

「私は今、どう感じたかな?」

はっきり分からなくても大丈夫です。
「よく分からない」「少しモヤっとした」でも十分です。

大切なのは、答えを出すことではなく、
自分の気持ちに席を用意してあげることです。

これまでずっと相手を優先してきたあなたが、
ほんの少し自分に立ち止まる時間を与える。
それだけで、心のバランスは少しずつ変わっていきます。


まとめ:あなたは、もう十分に頑張ってきた

もしあなたが、
「親に愛されなかったのかもしれない」と感じながら生きてきたなら、

それは、あなたの価値が低かったからではありません。

愛を感じにくい環境の中で、それでも必死に人とのつながりを求め、
生き抜いてきた結果です。

自分を責める癖も、顔色を読む力も、
すべてあなたが身につけてきた大切な力でした。

回復は、大きな変化から始まる必要はありません。
小さな「OK」と、小さな「立ち止まり」を重ねていくことで、
自分を大切にする感覚は、今からでも取り戻していけます。


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