怠けじゃない?それ、うつ病のサインかもしれません【公認心理師が解説】

心が軽くなる心理学

みなさん、こんにちは。公認心理師のかぼです。

朝どうしても布団から出られない。小さなことにすごく時間がかかる。人と会うのが急におっくうになる…。
そんな経験はありませんか?

「怠けている」と責められたり、自分でそう思い込んでしまうこともあるかもしれません。
でも実はそれ、“怠け”ではなくうつ病のサインかもしれません。

この記事では、うつ病の初期症状の中でも「怠け」と誤解されやすいサインを中心に、早めに気づくためのポイントと対処法をお伝えします。

うつ病の初期症状とは?

うつ病は、ある日突然重くなるわけではなく、小さな変化から始まります。

  • 以前は楽しめた趣味がつまらなく感じる
  • 掃除や洗濯などの家事が重荷になる
  • 集中力が続かない、頭がぼんやりする

こうした変化は「疲れているだけ」と見過ごされがちですが、心が限界に近づいているサインかもしれません。

「怠け」と「うつ病のサイン」の違い

怠け:「やろうと思えばできるけど、あえてやらない」
うつ病:「やりたいのに、体も心も動かない」

たとえば学生が勉強を後回しにするのは“怠け”かもしれません。
でも、「机に向かうだけで涙が出る」「立ち上がるのもつらい」場合、それは病気のサインです。

誤解されやすい初期症状ベスト3

① 朝、起きられない

「夜更かしのせい」と思われがちですが、うつ病の初期には体が鉛のように重くなり、起き上がれなくなることがあります。

私が教員だった頃、朝起きられずに遅刻を繰り返す生徒がいました。
周囲は「怠け」と捉えていましたが、本人は「体が動かない」と涙を流していました。
これは心のエネルギーが枯れているサインだったのです。

② 集中力が続かない

本を読んでも頭に入らない、会話の内容をすぐ忘れる──これは怠けではなく、脳のエネルギー不足によるものです。

心が疲れていると、判断や集中をつかさどる前頭前野の働きが弱まり、不安や自己否定の思考が頭の中を占めてしまいます。
さらに睡眠リズムが乱れることで、ますます集中できなくなるのです。

③ 人と会いたくなくなる

「人付き合いが悪くなった」と思われやすいですが、実は人と会うには大きなエネルギーが必要です。
心が弱っていると、笑顔を作るだけでも消耗します。

「暗いと思われたくない」「迷惑をかけるかも」という罪悪感も加わり、ますます人を避けるようになります。
これは性格ではなく、うつ病による思考のゆがみです。

早めに気づくための3つのヒント

  • ① 持続しているか:2週間以上続くときは注意
  • ② 自分の変化に気づく:以前楽しめたことができなくなっていないか
  • ③ 生活への影響:仕事や家事ができなくなっていないか

この3つが当てはまるとき、それは「怠け」ではなく心のSOSです。

身近な人ができるサポート

避けたい言葉は「しっかりしなさい」「怠けないで」。
代わりにこう伝えてみてください。

  • 「最近しんどそうだね。大丈夫?」
  • 「無理しなくていいよ」
  • 「疲れてるんじゃなくて、心のエネルギーが減ってるのかもしれないね」

理解されることで、人は少しずつ安心を取り戻します。

もし自分がそうだったら

「怠けてるのかも」と思ったときこそ、自分を責めずに休んでください。
信頼できる人に話したり、カウンセラーや医療機関に相談したりすることが大切です。

まとめ

「怠け」ではなく「心のサイン」だと気づけることが、回復への第一歩です。
あなたの心には、必ずまた元気を取り戻す力があります。


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