こんにちは、公認心理師のかぼです。
突然ですが、こんなふうに思ったことはありませんか?
- 「この子には苦しい思いをできるだけさせたくない」
- 「将来、自分の力でしっかり生きていけるようになってほしい」
- 「人生を楽しんで、自分らしく幸せになってほしい」
どの親御さんも、きっと同じ願いを持っていると思います。
では、そのために本当に大切なことは何でしょうか?
子育ての土台になる2つの力
学力やしつけももちろん大事ですが、それ以上に大切なのは「自己肯定感」と「自立心」です。
自己肯定感は「心のエンジン」、自立心は「ハンドル」のようなもの。
エンジンが動力を生み、ハンドルが進む方向を決める。どちらも欠かせません。
自己肯定感とは?
自己肯定感とは、「そのままの自分で大丈夫」と思える気持ちです。
「自分は大切にされている」「愛されている」と感じることで育まれます。
この感覚がある子どもは、失敗しても必要以上に落ち込まず、前を向けるのです。
自立心とは?
自立心とは、「自分の人生を自分で切り開いていこう」とする意欲です。
誰かの指示を待つだけでなく、自分で考え、決める力。
この力があると環境が変わっても「なんとかなる」と思え、失敗しても「次はどうする?」と前に進めます。
家庭でできる4つの秘訣
では、この2つをどう育てるのか。今日からできる4つの秘訣をご紹介します。
1. 「人生は自分で歩む」と伝える
子どもは自然に親を頼りますが、いつまでも守られる側では自立は育ちません。
年に一度でいいので、こう伝えてみてください。
「お母さんは大学までは全力で応援するけど、そのあとは自分の力で生きていくんだよ。大丈夫、あなたならできるよ。」
これは重荷ではなく、信頼の証。
子どもは「任された」と感じることで、覚悟と責任感が芽生えます。
2. 共感から始める
泣いたり怒ったりする子どもに「そんなことで泣かないの!」と言ってしまうこと、ありますよね。
でも大切なのは感情を受け止めることです。
「痛かったね」「イヤだったよね」「しんどかったね」
たったひと言で子どもの心は落ち着きます。
子どもの心を「感情のコップ」にたとえると、小さな不安や寂しさが少しずつ溜まり、あふれたときに爆発します。
だからこそ、あふれる前に共感で少しずつすくい出すことが大切なんです。
3. I(アイ)メッセージで伝える
子どもを叱るとき、「なんでそんなことするの!」ではなく、
「私はびっくりしたよ」「心配になったな」と自分の気持ちを主語にして伝えるのがポイント。
責められていると感じにくく、心を開きやすくなります。
親子の信頼関係を深め、自己肯定感を守る方法です。
4. 失敗するチャンスを奪わない
失敗は成長のチャンス。
「次はどうすればいい?」と一緒に考える経験が、自立心を育てます。
親の失敗談を話すのも効果的です。
「お母さんも昔、大失敗したけど、今は笑って話せる」――
そう聞けば子どもは「失敗しても大丈夫」と思えるようになります。
まとめ──お母さんの笑顔がいちばんの安心
子育てで大切なのは「自己肯定感」と「自立心」。
そのためにできることは――
- 「人生は自分で歩む」と伝える
- 感情にまず共感する
- Iメッセージで気持ちを伝える
- 失敗のチャンスを奪わない
そして忘れてほしくないのは、お母さんの笑顔です。
子どもは言葉よりも表情を敏感に感じ取ります。
完璧じゃなくていい。ほんの少し意識して笑うだけで、子どもの心は安心します。
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