こんにちは、公認心理師のかぼです。
最近こんなこと、ありませんか?
- 集中したいのに、すぐ気が散ってしまう
- 作業ミスや抜け漏れが増えている
- リラックスしたくても、なんとなく落ち着かない
もしひとつでも当てはまるなら、今日のテーマがきっと役に立ちます。
情報疲労とマルチタスクが、脳を壊している?
私たちは毎日3万件以上の情報にさらされていると言われています。便利な時代ですが、それは脳にとって大きな負荷。その中でも特に問題なのが「マルチタスク」です。
マルチタスクとは、複数のことを同時にこなすこと。スマホを見ながら会話、料理しながら動画…。でも実はこれ、脳に深刻なダメージを与えることが心理学研究で分かっています。
マルチタスクの5つの弊害(研究に基づく事実)
- 集中力が40%低下(スタンフォード大学)
- IQが最大15ポイント低下(ロンドン大学)
- 作業時間が最大1.5倍に増加(ミシガン大学)
- 脳の構造が変化し、感情コントロールが弱まる(サセックス大学)
- ストレスやうつリスクの増加
私自身、教員時代にスマホを冷蔵庫に入れたまま見失った経験があります。それくらい、マルチタスクは私たちの思考を混乱させてしまうんです。
あなたは大丈夫?マルチタスク習慣チェック
以下の項目で「はい」が多いほど、あなたはマルチタスク疲れの可能性大。
- スマホをいじりながら食事する
- 通知が鳴るたびに確認してしまう
- 複数タブを開いて、頻繁に切り替える
- 同時進行の作業でミスが増える
- 何をしていたか分からなくなる
3つ以上当てはまる方は、今すぐ対策を。
脳を救う!「シングルタスク脳」を育てる7つの方法
- やることをリスト化:今日のタスクは3つまでに。
- 今やっていることをメモ:「付箋」で視覚リマインド!
- スマホ通知をオフ:外部からの“割り込み”を減らす。
- ポモドーロテクニック:「25分集中+5分休憩」を繰り返す。
- 作業切り替えには休憩:脳のギアチェンジを意識。
- ながら作業をやめる:自然音やカフェ音で環境整備を。
- 小さな達成を喜ぶ:「終わった!」を意識して褒める。
成功者も実践している「シングルタスク」
マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏は「Think Week(思索の週)」として、毎年数日間一人で本と向き合う時間を確保。投資家のウォーレン・バフェット氏も「スケジュールの空白こそが成功のカギ」と語っています。
彼らに共通するのは、「たった一つのことに集中する」姿勢です。
まとめ|意志じゃなく「仕組み」で集中力を取り戻そう
シングルタスクは、意志力ではなく「環境と仕組み」で整えることが大切。
タスクを絞る。通知をオフにする。リスト化する。たったそれだけで、あなたの脳は本来のパフォーマンスを取り戻し、心も軽くなります。
まずは、ひとつだけ試してみてください。今日の「小さな一歩」が、明日の快適さを大きく変えてくれるはずです。
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