運が良くなる人の共通点とは?心理学が明かす「運を引き寄せる3つの行動習慣」

心が軽くなる心理学

「なんであの人ばかり運がいいんだろう」

「自分は頑張っているのに、どうして報われないんだろう」
そんな気持ちになったことはありませんか?

運という言葉には、どこか「自分ではどうにもできないもの」という響きがあります。
だからこそ、うまくいかないときに「運が悪かっただけ」と自分をなぐさめたり、逆に、うまくいっている人を見ると「たまたまでしょ」と距離を置いてしまったりします。

でも実は、心理学の研究では、「運がいい」と感じている人には共通する行動のクセがあることが示されています。
この記事では、その秘密を、心理学の視点と、少し東洋的な考え方も交えながら、わかりやすく整理します。


「運は偶然」ではなく「育てるもの」だった

私たちの周りには、こんな思い込みが広がっています。

  • 「運なんて、ただの偶然でしょ?」
  • 「持って生まれた星回りで決まるんだよ」
  • 「普通の私には、運なんて味方してくれない」

もちろん、人生には偶然の要素が確かにあります。
ただ、心理学者リチャード・ワイズマン博士が行った研究は、ここに大事な視点を加えてくれます。

ワイズマン博士は10年以上にわたり、「運がいい」と感じている人と「運が悪い」と感じている人を対象に、性格、行動パターン、考え方、日々の習慣を細かく分析しました。
その結果、浮かび上がったのは次の事実です。

運がいい人は、ただツイているのではない。
自分からチャンスを引き寄せる行動を、日常の中で自然に取っている。

つまり、「運」は完全な偶然ではなく、行動や習慣によって“育てられる”側面があるのです。
だから、特別な才能がなくても、今日から少しずつ変えていけます。

では、運を育てる人が持っている「3つの行動習慣」を順番に見ていきましょう。


運を良くする習慣① 偶然をチャンスに変える「行動力」

1つ目は、偶然をチャンスに変える行動力です。
運がいい人は、次のような傾向を持ちやすいと言われます。

  • 人との会話を楽しむ
  • 初めてのことにも積極的にチャレンジする
  • 予期しない出来事にも柔軟に対応する

ここで重要なのは、「すごい行動」ではなく、小さな行動の回数です。
たとえば、電車で隣に座った人に軽くあいさつをしてみる。
職場の飲み会を「面倒だな」と思いながらも、30分だけ顔を出してみる。
そういう日常の小さな場面で、意外な情報や出会いが生まれ、次のチャンスにつながることは少なくありません。

また、「やったことはないけれど面白そうだから行ってみよう」と参加したワークショップやボランティア活動が、人生の転機になる人との出会いにつながったり、思わぬスキルが身についたりすることもあります。

さらに象徴的なのが、予定が急にキャンセルになったときです。
運が悪いと感じやすい人は「ツイてない」と落ち込みます。
一方、運がいい人は「じゃあ、前から気になっていた場所に行ってみよう」と切り替えます。

すると、そこで偶然知り合いに再会して仕事の話が進んだり、読書や散歩で思わぬアイデアが生まれたりします。
同じ「空白の時間」でも、使い方の違いが、未来の分岐点になっていくのです。

運がいい人は、日常の中で「これはチャンスかもしれない」というアンテナを立てている
そして、チャンスに出会った瞬間に、ほんの少し勇気を出して「やってみます」と言える。
その一言が未来を変えるきっかけになることがあります。

今日からできる小さな実践

  • 「少し面倒」と感じた誘いに、1回だけ乗ってみる(30分でもOK)
  • 話しかけたい相手に、まずは一言だけ声をかけてみる
  • 迷っていることは「完璧な確信」ではなく「小さな好奇心」で決めてみる

重要なのは成功ではなく、チャンスが起きる確率を上げること。
運を育てる人は、この「確率の上げ方」が上手なのです。


運を良くする習慣② ネガティブ思考を手放す「選び直し」

2つ目は、ネガティブ思考を手放す練習です。
「運が悪い」と感じやすい人には、共通した思考のクセがあります。
それは、ネガティブな出来事をいつまでも引きずってしまうことです。

たとえば、仕事で小さなミスをしたとき。
「またやってしまった」「私はやっぱりダメだ」と、頭の中でその場面を何度も再生してしまう。
人間関係でうまくいかなかったときも同じです。
「嫌われたかも」「あの一言まずかったかな」と、何日も考え続けてしまう。

もちろん、落ち込むこと自体は自然な反応です。
ただ、そこに長くとどまりすぎると、行動が止まり、視野が狭まり、結果としてチャンスを見落としやすくなります。
これが「不運のループ」を強めてしまう仕組みです。

一方、運がいい人は、失敗や嫌な出来事が起きても、
それをただの「悪い出来事」で終わらせません。
捉え直す力(リフレーミング)を使って、こう考えます。

  • 「ここから学べることがあるかもしれない」
  • 「これがあったから次はもっと良くなる」
  • 「今は苦しいけど、この経験は未来の材料になる」

東洋の知恵:人間万事塞翁が馬

この姿勢は、東洋の故事「人間万事塞翁が馬」によく表れています。
物語はこうです。

国境近くに住む老人の馬が逃げてしまい、周囲は「災難ですね」と同情します。
しかし老人は「幸運になるかもしれません」と答えます。
すると馬は立派な野生馬を連れて戻ってきました。周囲は喜びますが、老人は「不運の始まりかもしれません」と言います。
やがて息子が落馬して大けがをしますが、戦争が起きたとき、そのけがのおかげで徴兵を免れ命を守れた――。

この話が教えてくれるのは、「今起きた出来事が本当に不運かどうかは、すぐには分からない」ということです。
良いことが後に苦しみの種になることもあれば、悪いことが未来を救う伏線になることもあります。

過去の出来事は変えられません。
でも、その出来事にどんな意味を見つけるかは、自分で選べます。
ネガティブな感情が出てくるのは自然。けれど、「いつまで抱えるか」は少しずつ選び直せるのです。

今日からできる小さな実践

  • 「これは不運だ」と決める前に、「まだ結論は早い」と一言つぶやく
  • 嫌な出来事に対して「学びがあるとしたら何?」と1行だけ書く
  • 頭の中の反省会が始まったら、5分タイマーで区切る(延長しない)

運がいい人は、現実を否定しません。
ただ、現実の「意味」を固定せず、柔らかく持ち直す力を使っています。


運を良くする習慣③ 毎日の小さな「心の運動」を続ける

3つ目は、毎日の小さな「運動」を続けることです。
ここでいう運動は、ランニングや筋トレのような身体的運動だけではありません。
心の筋肉をやさしく鍛える、日常の小さな習慣のことです。

たとえば――

  • 「ありがとう」と声に出して感謝を伝える
  • ちょっとしたことでも相手を褒めてみる
  • 朝、5分だけ外に出て空を見る
  • SNSでポジティブなコメントを残す
  • 自分に「今日もよく頑張ったね」と言ってあげる

これらは一見、人生を変えるほどの大きな行動に見えないかもしれません。
でも、小さな行動を積み重ねると、心の中にポジティブなエネルギーが育ちます。

そしてこれは精神論だけではありません。
脳科学の分野でも、感謝や小さな成功体験は脳の報酬系に働きかけ、
自己効力感(自分はやればできるという感覚)を高めることが知られています。

自己効力感が上がると、行動が増えます。
行動が増えると、出会いと情報が増えます。
出会いと情報が増えると、チャンスが増えます。
こうして「運が良くなった」と感じる出来事が増えていくのです。

小さな習慣で世界が変わった例

たとえば、40代で離婚し、小さな子どもを育てながらフルタイムで働いていた女性がいました。
忙しさと孤独の中で「私は運が悪い」と感じる日々が続いていたそうです。

そんな彼女が、ある日から「1日ひとつ、自分のために“いいこと”をする」と決めました。

  • 昼休みに好きな音楽を聴く
  • コンビニで少しだけ良いお菓子を買う
  • 帰宅後、子どもに「今日うれしかったことある?」と聞く

すると1ヶ月ほどで、職場の人間関係が少しずつよくなったり、昔の友人から連絡がきたり、
「もっといい仕事にチャレンジしてみようかな」と前向きな気持ちが生まれたそうです。

彼女はこう語っていました。
「環境はすぐに変わらなかったけど、“私の見ている世界”が変わった。
それだけでラクになって、気づいたら運がよくなってきたと思えた」

運を変えるために、劇的な変化は必要ありません。
小さな一歩が、じわじわ未来を動かしていきます。

今日からできる小さな実践

  • 朝、窓を開けて深呼吸を3回
  • 「ありがとう」を1日3回言う(小さなことほど良い)
  • 寝る前に「今日できたこと」を1つだけ思い出す

まとめ|運がいい人は「運を作る習慣」を持っている

ここまで、運を良くする3つの行動習慣を見てきました。

  1. 偶然をチャンスに変える行動力(小さな行動で確率を上げる)
  2. ネガティブ思考を手放す選び直し(意味を固定しない)
  3. 毎日の小さな心の運動(自己効力感を育てる)

どれも、特別な才能が必要なものではありません。
ほんの少し、日々の「選び方」を変えるだけで、人生の流れは変わっていきます。

最後に、あなたにひとつ質問です。
あなたは今日、どんな“小さな行動”をしてみますか?
できそうなものを1つだけ選んで、試してみてください。


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