賢いお母さんの子育て術──本当に大切なたった2つのこと

心が軽くなる心理学

賢いお母さんの子育て術|本当に大切なたった2つのこと「自己肯定感」と「自立心」

こんにちは。公認心理師のかぼです。
子育てをしていると、ふとした瞬間にこんなふうに思うことはありませんか?

  • 「この子には、できるだけ苦しい思いをさせたくない」
  • 「将来、自分の力でしっかり生きていける人になってほしい」
  • 「人生を楽しんで、自分らしく幸せになってほしい」

親であれば、誰だってそう願いますよね。
では、そのために本当に大切なものは何だと思いますか?

子育てで一番大切なのは「自己肯定感」と「自立心」

子どもを育てる上で、学力やしつけ、習いごとももちろん大切です。
でも、もっと土台になるものがあります。

それが、たった2つ――
「自己肯定感」と「自立心」です。

この2つがしっかり育っていれば、子どもはどんな環境でも、自分らしく生き抜いていく力を身につけていきます。

たとえるなら、自己肯定感は「心のエンジン」、自立心は「人生のハンドル」
エンジンが動力を生み、ハンドルが進む方向を決める。どちらも欠かせません。

自己肯定感とは?「そのままの自分で大丈夫」と思える力

自己肯定感を簡単に言うと、「そのままの自分で大丈夫」と思える気持ちです。

これは、「自分は大事にされる存在なんだ」「ここにいていいんだ」「愛されているんだ」
そう感じる経験の積み重ねから育まれます。

自己肯定感が高い子は、失敗しても必要以上に落ち込まず、前を向けます。
「うまくいかなくても、自分には価値がある」と思えるから、チャレンジする勇気が出てくるんですね。

自己肯定感が低いとどうなる?

たとえば、通知表の成績がよくなかったとき。
「ぼくはダメな人間なんだ…」と落ち込んでしまう子もいれば、
「次はもうちょっと頑張ってみよう」と前を向く子もいます。

この違いの背景には、自己肯定感の差があることが多いのです。

自立心とは?「自分の人生を自分で切り開く力」

もうひとつ大切なのが「自立心」です。
自立心とは、「自分の人生を自分の力で切り開いていこう」とする意欲です。

誰かの指示を待つのではなく、自分で考えて、自分で決める力
これが育っていないと、大人になってからも

  • 自分で決められない
  • 人の目ばかり気になる
  • 自信がなくて動けない

という状態になりやすくなります。

逆に、自立心がある子は環境が変わっても「自分ならなんとかできる」と思いやすく、
失敗しても「じゃあどうする?」と考えられるようになります。

家庭でできる!自己肯定感と自立心を育てる4つの秘訣

ではいよいよ本題です。
この「自己肯定感」と「自立心」を家庭で育てるために、今日からできる4つの秘訣をお伝えします。

1.「自分の人生は自分で歩むもの」と伝える

これは意外と見落とされがちですが、とても大切なことです。
子どもは親が思っている以上に「親に頼ってもいい存在なんだ」と思って育ちます。

もちろん、甘えられる安心感はとても大事です。
でも、いつまでも「守られる側」の意識のままだと、自立の芽は育ちにくくなります。

そこでおすすめなのが、年に一度でいいので、優しい言葉でこう伝えることです。

「お母さんは大学までは全力で応援するけど、そのあとは自分の力で生きていくんだよ。
大丈夫、あなたならきっとできるよ。」

子どもにとって少しドキッとする言葉かもしれません。
でも同時に「信じてもらえてる」「任されてる」と感じる言葉でもあります。

この“任された感覚”が、子どもの心に「覚悟」と「責任感」を静かに芽生えさせていきます。

ほっこりするエピソード

あるお母さんが、小学6年生の娘さんを塾に迎えに行った帰り道。
娘さんがふと、こう聞いてきたそうです。

「ねえ、お母さん。大人ってさ、楽しい?」

お母さんは少し考えて、こう答えました。

「うーん、大変なこともあるけどね。でも、自分で決められるって、けっこう楽しいよ。」

すると娘さんは、

「そっか。自分で自由に洋服買ったり、好きな仕事を選んだりね。
じゃあ、私も自分で決められる大人になりたいな。」

子どもは、何気ない会話の中で「人生は自分のもの」という感覚を育てていくんですね。

2.まずは「共感」から始める

子どもが泣いたり怒ったり不機嫌だったりすると、
つい「そんなことで泣かないの!」と言いたくなること、ありますよね。

でも感情を否定されると、子どもは「自分そのものを否定された」と感じてしまいます。
特に小さい子ほど、自分の気持ちを言葉にするのが難しいものです。

だからこそ大切なのは、まず共感すること。

  • 「痛かったね」
  • 「イヤだったよね」
  • 「それはしんどかったね」

たったこれだけで、子どもの心はふっと落ち着くことがあります。

共感は「正しさを教えること」ではありません。
「あなたの気持ち、ちゃんと伝わってるよ」と示すことです。

大人も同じですよね。落ち込んでいるときに、
「もっと頑張らなきゃでしょ?」よりも「つらかったね」と言われた方が、ホッとするものです。

たとえ話:子どもの心には「感情のコップ」がある

子どもの心には「感情のコップ」があると思ってみてください。
日々の不安やイライラ、寂しさ、疲れなどが水のようにたまっていきます。

ある日突然「うるさい!」「もうイヤ!」と爆発するのは、
コップから水があふれてしまった状態なんです。

そんなとき、しずくだけを見て叱るのではなく、
「今日は疲れちゃったのかな?」「何か嫌なことがあったのかな?」と声をかける。
それがコップの水をすくい出す作業になります。

共感は、子どもの自己肯定感を育てる“土台”になります。

3.I(アイ)メッセージで伝える

子どもが言うことを聞かないとき、つい
「なんでそんなことするの!」と責めたくなることもありますよね。

でも責められると、子どもは「自分が悪い」と感じて心を閉ざしてしまうことがあります。

そこで役立つのが、臨床心理学者トマス・ゴードンが提唱したIメッセージです。

「あなたが悪い」ではなく、「私はこう感じた」と伝える方法です。

  • 「お母さん、びっくりしちゃった」
  • 「ちょっと悲しくなったな」
  • 「心配になったよ」

こう伝えると子どもは責められていると感じにくく、話を聞きやすくなります。

たとえば牛乳をこぼしたときも、
「ちゃんと持ってって言ったでしょ!」ではなく、
「お母さん、がっかりしちゃった。でも一緒に拭こうか」と言えると、空気がやわらかくなります。

Iメッセージは、子どもを否定せずに気持ちを届ける方法。
親子の信頼関係を深め、自己肯定感にもつながります。

4.失敗するチャンスを奪わない

最後のポイントは、「失敗させることを怖がらない」ことです。

親としては、できれば失敗させたくないし、つらい思いもさせたくないですよね。
でも、人は失敗からいちばん深く学びます。

うまくいかなかった経験が、「じゃあ次はどうする?」という工夫を生みます。

たとえばテストの点が悪かったときも、
「ちゃんと勉強しなさい!」ではなく、

「次、どうやって勉強する?」

と一緒に考えることが、子どもの自立心を育てます。

さらに、親自身の失敗談を話すのも効果的です。

「お母さんも昔、面接で大失敗して泣いたことがあるよ。
でもその経験があったから、今こうして笑えてるんだ。」

子どもは「失敗しても大丈夫なんだ」と思えるようになります。

まとめ|子どもが幸せに生きるために親ができること

子育てにおいて本当に大切なのは、「自己肯定感」と「自立心」です。

そしてこの2つを育てるために、今日からできることはたくさんあります。

  • 「自分の人生は自分で歩むもの」と伝える
  • 子どもの感情に、まず共感する
  • I(アイ)メッセージでやさしく伝える
  • 失敗するチャンスを奪わずに見守る

そしてもうひとつ、忘れないでいてほしいのは――
お母さん自身が笑顔でいることの大切さです。

子どもは親の言葉以上に、表情や空気を敏感に感じ取ります。
「大丈夫だよ」と言いながら疲れた顔をしていると、子どもはその不安を受け取ってしまいます。

でも、たとえ一瞬でもお母さんが笑ってくれたら、それだけで子どもの心はゆるみます。
「自分はここにいていいんだ」「きっと大丈夫なんだ」
その安心感が、子どもの中にしみ込んでいくのです。

毎日完璧に笑う必要はありません。
ほんの少しだけ、笑顔を意識してみる。
その小さな積み重ねが、子どもの心を確かに育てていきます。

あなたのお子さんが、健やかに成長されることを心から祈っています。

YouTubeでもっとわかりやすく解説しています

ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました。
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「文章より動画で理解したい」「声を聞きながら落ち着いて学びたい」という方は、ぜひ動画もご覧ください。

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