みなさん、こんにちは。公認心理師のかぼです。
昼間は人と話して笑っていたのに、ふと一人になった瞬間、胸がぎゅっと寂しくなる──そんな夜はありませんか?
「不安で怖い」「取り残されたような気がする」そんな思いが押し寄せると、夜がとても長く感じます。
今日は心理学の視点から、「孤独を感じる夜の過ごし方」をお話しします。
孤独の正体を知る
心理学では孤独を「主観的な経験」として捉えます。つまり、実際に一人かどうかではなく、心の中に温かいつながりを感じられるかどうかが大切なんです。
人は群れで生きてきた生き物です。支え合い、分け合いながら進化してきました。だからこそ、つながりが安心の土台になります。
現代の個人主義的な社会では、どうしても孤独を感じやすくなりますが、それはとても人間らしい感情なんです。
「私は人を大切に思えるからこそ、つながりを求めているんだ」
そう受け止めるだけで、孤独は少し柔らかくなります。
① 五感を使った「孤独リセット」
孤独感は「頭の中で考えすぎる」ことで強まります。そんなときは、五感を使って安心を取り戻してみましょう。
- 触覚:やわらかい毛布やクッションを抱きしめる。温かさや肌触りは、脳に「ここは安全だよ」と伝えるサインになります。
- 嗅覚:好きなアロマやお香を焚く。ラベンダーや柑橘系、ヒノキの香りは安心感をもたらす効果があります。
- 聴覚:自然音や雨の音を聞く。規則的なリズムの雨音や波の音は、自律神経を落ち着けてくれます。
これらは「グラウンディング」と呼ばれる方法で、「今ここにいる感覚」を取り戻す心理的アプローチです。孤独を頭で消そうとするより、体から安心を思い出すほうがずっと効果的なんです。
② 未来の自分とつながる
孤独を感じるとき、人は「今この瞬間」に閉じ込められたように感じます。
「この気持ちがずっと続くんじゃないか」という不安が膨らむんですね。
そんなときは、静かに目を閉じて1年後の自分を思い浮かべてみてください。
夢や目標を少しずつ叶えて、今よりも笑顔で過ごすあなたが見えたら、その未来の自分が語りかけてくれます。
「大丈夫。この孤独はずっと続かないよ。
今のあなたが頑張っているから、私はこうして笑えているんだよ。」
未来の自分とつながることで、「今の孤独も意味がある」と感じられます。
これはセルフ・コンパッション(自分への思いやり)とビジュアライゼーションを組み合わせた方法で、自分を励ます力になります。
私自身も中学時代、不登校で児童相談所に入った経験があります。
孤独を感じながらも、相談員の方が話を聞いてくれたことで「守られている」と感じられました。
その経験が、いま私が心理師として人に寄り添う原点になっています。
孤独な時間は、未来の自分へつながる“成長の種”になるのかもしれません。
③ 小さな優しさを仕込む
夜に孤独を感じたときこそ、「明日、誰かに優しくする」ことを決めてみましょう。
- 会社で落ち込んでいる同僚に「大丈夫?」と声をかける。
- 家族においしい朝ご飯を作ってあげる。
- 久しぶりの友人に短いメッセージを送る。
この“小さな優しさの予告”が、不思議と心を温かくしてくれます。
人は「優しくされたとき」よりも、「誰かに優しくしたとき」に幸福ホルモンが分泌されるんです。
心理学ではこれをヘルパーズ・ハイと呼びます。
孤独を感じる夜に「明日は誰かを笑顔にしよう」と決めること。
それは、明日の自分に小さな幸せの種を植える行為なんです。
孤独はサイン──あなたの優しさの証
夜は不安や孤独を大きく見せます。
でも、孤独は「人とのつながりを大切にしてね」という心からのサイン。
「私はダメだ」と責めずに、「私は人を大切にできる優しい心を持っているんだ」と気づいてください。
あなたの中の思いやりが、あなた自身を救ってくれます。
まとめ
- 五感を使って「体から安心」を取り戻す
- 未来の自分と対話して「孤独は一時的」と知る
- 明日に小さな優しさを仕込んで「つながり」を感じる
孤独はあなたの弱さではなく、優しさの証です。
どうか、今日の夜を少しでも安心して過ごせますように。
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