こんにちは、みなさん公認心理師のかぼです!
今日のテーマは「マウントしてくる人」への対策です。
👤「いや〜、それ俺もう何年も前からやってるよ」
👤「そんなの常識じゃない?」
👤「へ?それ、まだ知らないの?」
こんな上から目線の言葉に心がざわついた経験、ありませんか?
ちょっとした会話の中でも、自分の気持ちがスッと冷めてしまったり、自信をなくしたりすることがあります。
今回は心理学をベースに、マウント人間に振り回されず、心をラクに保つための3つの方法をお伝えします。
その① マウント人間の正体を知る
マウントを取る人は、自信満々に見えて実はその逆。
「自分の価値を認めてほしい」という不安や劣等感を隠しているケースが多いのです。
心理学者アドラーは「人は誰しも劣等感を持つ」と語りました。
それを健全な努力へ向ければ成長につながりますが、他人を下げることで埋めようとするとマウント行動につながってしまいます。
例えば学生時代に「勉強できない」と言われた人が、大人になって知識をひけらかすようになったり、SNSで過剰に「自慢」や「リア充アピール」をする人も、内面では「まだ満たされていない」という不安を抱えている場合が多いのです。
その② “心の翻訳機”を持つ
マウント発言をそのまま受け取ると傷つきます。
そこで活躍するのが「心の翻訳機」です。
例:あなたが「最近資格の勉強が進んでるんだ」と言ったとき、
相手「それって普通に誰でもできるよ」
→ 翻訳:「自分はそれを早くできて安心してるんだな」
別の例:相手「私ならもっと上手くできるけど?」
→ 翻訳:「自分の力を誇示して安心したいだけなんだな」
この翻訳機を使うと、相手の言葉が小さな犬の鳴き声のように聞こえます。
「私を否定しているのではなく、自分を守ろうとしているんだ」と分かれば、心の余裕を持てるようになります。
その③ ユーモアで受け流す
最後は「とどめ」の方法。
ユーモアを使ってマウントを空振りさせましょう。
例:
あなた「英検2級合格したよ!」
相手「俺は準1級だけど?」
あなた「すごい!私は来世で1級取る予定だから、今世はこれで完璧」
または、
相手「そのプロジェクト、前に一人でやったよ」
あなた「へぇ〜!私はその頃チベットで悟りを開いてたかも」
場が和み、あなたの余裕が伝わり、周りの人からも「この人すごい」と思ってもらえる効果があります。
おまけ:脳科学から見たマウント行動
マウント行動には「脳の疲れ」も関係しています。
脳の前頭前野(おでこの裏あたり)は感情のコントロールや共感、社会的マナーを司ります。
しかし、この部分が疲れると…
・感情を抑えられず、思ったことをそのまま口にする
・相手を思いやれず、ズバッと傷つける発言が出る
・「自分はすごい」と誇示しないと不安になる
原因は慢性的なストレスや睡眠不足、加齢による機能低下。
「この人、疲れているのかも」と考えると、憎しみよりも「仕方ないな」と思えるようになります。
まとめ
- マウント人間は自信の裏に不安や劣等感を隠している
- “心の翻訳機”で受け流すと心が守られる
- ユーモアで返せば余裕を示せる
- 脳科学的には「疲れ」が背景にあることも多い
人間関係のストレスを減らすために、今日から少しずつ取り入れてみてください。
「他人の言葉に振り回されない」ことは、自分らしく生きる第一歩です。
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